こんにちわ。ゴニさんです。ここでは偽物のアンティークコインの見分け方について紹介していきます。
アンティークコインは世界で数十万種類あるといわれており、そのうち人気のコインにはプレミアがつくほどの人気が出ています。そのようなプレミアムコインもインターネットの普及に伴い、だれでも手に入れやすくなりました。しかしその反面、偽物も多く出回っており、偽物を掴んでしまう可能性も非常に高くなってきました。
ここでは、日本で人気のある(新)1円銀貨といわれるコインで本物と偽物を比較てみたいと思います。以下写真はすべて左が本物、右に偽物を表示します。
1.大きさの比較
左が本物です。0.1mmの大きさの差なので見分けが難しいです。一円銀貨の直径は約38.1mm、新一円大型銀貨は38.6mmとされています。これより大きすぎたり小さすぎたりするものは偽物を疑います。
2.厚さ
厚みは測定する箇所により差はありますが、3.0㎜以上は偽物を疑います。右はギリギリ2㎜台。怪しい
重ねると大きさの違いがわかる。左が本物。右が偽物
3.重さ
竜1円銀貨の重さは約26.96gとされており、偽物はこれより軽いものが多いといわれています。
材質が銀ではなく、白銅貨などで作られることが多く、大きさや厚みを同じにすると重さが軽くなります。
4.体積
本物(左):「重さ」26.95÷「増えた水の体積」2.64=10.21
偽物(右):「重さ」26.37÷「増えた水の体積」3.15=8.37
下の表に照らし合わせると、
本物は、銀純度90%以上となります。
偽物は、素材自体銀ではない素材だと思われます。
銀の純度 | 比重(g/cm²) |
---|---|
99.9%以上 | 10.49 |
95% | 10.41 |
90% | 10.15 |
80% | 10.07 |
75% | 9.99 |
65% | 9.90 |
60% | 9.82 |
55% | 9.75 |
50% | 9.67 |
5.デザイン(表)
植物の葉脈が描かれている部分に細やかな線や凹凸が見えますが、本物は偽物に比べると若干くっきりとしているように見えます。ただし、経年変化、摩耗により見えにくくなっている場合も多くあります。
次に、コイン周囲のギザギザ(馬の歯)は、左の本物は等間隔に並んでいます。右の偽物もギザギザの大きさが均一に見える精巧な偽物です。
6.デザイン(裏)
竜の鱗、ひげなどの細かなデザインも本物ははっきりとしたデザインに見えます。こちらも摩耗によりのっぺりとした表面になることがあります。
次に、竜の周りに打たれた点は、本物は等間隔で並んでいて、さらに若干のスペースがあります。
右の偽物は点と点の間がぎゅっと詰まっているように見えます。
質のよい硬貨は高額で取引されるため、精巧なデザインのものが多くあります。そのため、大きさ、重さ、厚みなどから本物か偽物の判断をされるのが良いでしょう。
また、そもそもPCGSやNGCなどの第三者鑑定機関で鑑定済みアンティークコインを購入することで本物を入手する可能性が高くなります。
PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関での鑑定済みコインを購入する。
・PCGS(Professional Coin Grading Service)は、プロフェッショナル・コイングレーディング・サービスという第三者機関のコイン鑑定として広く認知されています。
・NGC(Numismatic Guaranty Company)は、世界最大のコイン鑑定の第三者機関として認知されています。
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