こんにちわ。ゴニさんです。
今回は現金預金について考えていきたいと思います。
皆さんは、「現金預金」と聞いたら何をイメージしますか?
現金と預金どっちなんだろう?と思う人もいるかもしれませんが、そのどちらもです。
現金と預金と合わせて現金預金といいます。
まず現金について考えていきたいと思います。
2024年7月3日に新紙幣がおよそ20年ぶりに更新となります。紙幣が更新される理由にはいくつかありますが、その一つに、タンス預金で埋もれていた現金が市場へ流入し、消費や投資に回ることで経済が活性化することが期待されています。
2023年12月20日、日本銀行が発表した「速報:資金循環統計(2023年第3四半期)」によると、2023年9月末時点のタンス預金は105兆7392億円を超えています。
次に預金についてはどうでしょう?
一般家庭が銀行などに預けている預金残高は、日本銀行が発表した「資金循環統計」2023年第4四半期の資金循環によると、日本の現金・預金残高1,127兆円(2023年12月末)となっています。
これは家計の金融資産約2,141兆円の約52.6%と半数以上を占める割合です。
日本の銀行金利が低い状態(2024年6月時点 ゆうちょ銀行普通預金金利:0.020%)で現金預金を続けてよいのでしょうか?現金、預金のそれぞれメリットとデメリットを見ていきたいと思います。
現金のメリット
1.災害時など停電でも買い物ができる。
災害時には停電など発生し、銀行やATMが使えない、または多くの人が利用するため仮にATMで
現金が不足して利用することができないこともあります。
現金があれば、お店があいていれば買い物をすることができます。
2.残高が分かりやすい。
財布の中に何円残っているのか?携帯アプリや通帳を見なくても財布の中を見ると残りの現金を
把握できます。
3.どこのお店でも使える。
その国の基軸通貨(日本国内では日本円)であればどこでも現金は使えます。
4.カード決済などの手数料を取られない。
これはお店側のみメリットになりますが、お客さんに現金決済していただければ、カード会社などに
支払うカード手数料がかからず、その分お店の利益になります。
5.安心感がある。
人にもよると思いますが、やはりいざというときに幾らか手元にあると安心できますね。
災害大国ニッポンといわれることも原因しているのかもしれません。
現金のデメリット
1.災害時にお金を失う。
地震や津波などの際には、現金をなくしてしまうことが考えられます。また、火災の際には、
紙幣はもえてなくなります。上では災害時の現金のメリットだとあるけどリスクもありますね。
2.利用履歴が分からない。
家計簿をつける際、いつ・いくら使ったのかレシートをもらわなければ記憶のみが頼りとなり、
十分な管理ができなくなります。
3.消費者として、クレカやキャッシュレス決済をする時のようなメリットが受けられない。
クレジットカード決済時のポイントやマイル、そのほか、キャッシュレス決済時のポイントバック
など、消費者が現金を使用するとその恩恵を受けられません。
4.ネットショッピングに向かない。
ネットショッピングでは、クレカや銀行振り込みなどが主流で、現金の場合は、いちいち銀行へ
預けて、振込して・・・と時間がかかります。
5.利息はつかない。
現金そのものを財布に入れていても利息は付きません。
6.インフレに弱い。
国が成長しても、現金そのものの価値は上がりません。
例えば、以前おにぎり100円だったが、今は130円になっているなど、現金を持っているだけでは
価値が目減りしてしまう。
預金のメリット
1.1,000万円まではペイオフ制度で守られる。
ペイオフ制度とは、銀行の破綻などから資産を守ることができる制度のことです。
ただし、1,000万円を超える部分に関しては保証対象外になっています。
2.個人資産としてプライバシーが守られる。
個人情報保護の観点から、犯罪などで問題を抱えていなければ基本的なプライバシーは
守られます。
3.銀行やATMなどですぐに現金化が可能。
手元に現金がなくても、銀行やATMですぐに引き出しせます。ただし、ATMの1日あたり
引出し限度額は50万円までとなります。
預金のデメリット
1.金利が低い。
現金と比較すると利息は付くが、投資や債券、国債などと比較して利息が低いです。
(2024年6月時点 ゆうちょ銀行の普通預金利息0.020%)
2.インフレに弱い。
現金のデメリット6.と同じです。
現金も預金も一長一短はあるものの、大きな差は災害時を考慮すればよさそうに見えます。
地震が多い日本で10年、20年に一度の大きな地震が来ることを想定して、数万円程度の現金を手元に
置くだけで、あとは銀行に預けていても良さそうに思います。災害時の映像で、自衛隊が災害現地で炊き出しなどされていますので、災害を生きる上で現金は必要最低限でよさそうです。
次は、現金・預金と、投資とを比較して考えていきたいと思います。
現金・預金を投資と比較した際のメリット
1.リスクが少ない。
普通預金はペイオフ制度の範囲であれば元本が保証されるため、投資などのリスク商品と比較すると
リスクは少ないといえます。
2.すぐに現金化できる。
株、債券、投資信託などの払い戻しは、一度現金化する必要があるため時間がかかります。
預金であれば銀行やATMで引き出すだけで、手間がかかりません。
現金・預金を投資と比較した際のデメリット
1.リターンが低い。
銀行普通預金では2024年6月時点ゆうちょ銀行の普通預金利息0.020%と、10年物の国債の年利
1.5%を比較した場合、利息だけ比較しても、利息は75倍もあります。
更に、S&P500や全世界株式などの投資信託と比較すると、15年の平均年上昇率が約8%となり
普通預金の金利差はなんと、利息差だけで400倍にも広がります。
2.インフレに弱い。
経済は成長していくという理念から、世界経済は毎年数パーセント上昇していきます。
現金や預金は、額面価値がほぼそのままですので、インフレで物の価値が上昇しても、買える
物の価値が上がってしまうと、物が買えないこともあります。例えば、20年前のロレックス
サブマリーナノンデートが定価約25万円で買えていたのが、2024年6月時点では、なんと一番安い
モデルでも定価130万円! 20年で5倍以上も値上がりしています。
これは、為替の影響もありますが、長年日本がデフレ政策をとっていて、日本円の価値そのもののが
目減りしていると考えられます。
現金預金に対してのまとめ
現金はインフレにより物価上昇し価値が目減りする。預金は多少利息が付くが、現時点では低金利で利息が低いため現金とほぼ同じく価値は目減りします。
このことから、万一の備えとして、必要最低限の現金や預金は残し、それ以外は、株・債券・投資信託などを活用し、資産を作り上げる必要があります。
ここで言いたいのは、投資が良くて、現金や預金が良くないということではありません。現金も預金も投資と同じくそのまま放置していることは、価値が目減りするリスクがあるということです。
わたしは、新NISAで株式や投資信託をベースに持ち、そのほかの余剰金で金やアンティークコイン、ロレックスなどの現物資産への投資も試みています。現金はほとんどなく、預金は半年間生活するのに必要な分だけ銀行に預けています。
今後も自分の趣味を兼ねて、楽しみながら投資していき情報更新していきます!
皆さんも是非自分に合った投資手法を見つけてもらえたら幸いです。
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