ロレックス(ROLEX)とは
ロレックスはスイスの高級腕時計メーカです。1905年にドイツ人のハンス・ウィルスドルフによってロンドンで創業されました。
ロレックスが有名になったのは、単に高級な腕時計というわけではなく、最高品質の原料から製作され、細部に至るまで職人により丁寧に組み立てられるなど時計時自体の精度の高さや、ブランドの信頼性、そして耐久性において業界トップクラスの品質があるからです。
ロレックスの資産価値
ロレックスの魅力は、市場での価値が安定しており、一部の人気モデルでは、その価値が増す傾向にあります。これは、腕時計ブランドの中でも極めて稀なことであり、投資対象としては非常に魅力的です。
ロレックスは正規店もしくは、リユース店のみでの取り合扱いになっています。正規店では定価での販売となりますが、供給量をコントロールしていることから、常に正規店で購入できるわけではありません。品物少なさから、需要対して供給が少ないという特徴があります。これが資産価値が高い大きな要因となっています。
ロレックス投資
ロレックスの資産価値の高さから、「ロレックス投資」という言葉が生まれるほど、ロレックスは投資としても利用されています。不動産などと同じように、ロレックスに投資をすることで利益を生み出している資産家もいます。高級腕時計といっても不動産などと比べると初期投資を抑えられるのもロレックス投資に人気が集まっている理由の一つです。
ロレックスが高騰している理由
・コロナ禍による世界的にロレックスが品薄
・中国バブルによる需要拡大
・為替の影響
2020年から世界的に猛威をふるった新型コロナウイルスの影響で、世界経済は大きな打撃を受け、株価が大きく変動する株式より価値が落ちにくい金やロレックスなどの現物資産を保有したい投資家が増えました。これによりロレックスの価格が高騰しました。
元々供給量が少ないロレックスを買い求める人が増えたため、世界的にロレックスが品薄の状態となったのです。
中国バブルによるロレックスの需要拡大も価格が高騰した要因です。中国の富裕層は、約9,900万人いるといわれています。超富裕層は460万人「トラベルボイス 観光産業ニュース2023年7月より引用」です。投資に積極的な中国人富裕層がロレックスを買い求めたことも価格が高騰した理由になります。
※ゼロコロナ政策以降、中国経済の暴落に伴い、資産目的で保有していた中国人の多くはロレックスを売却し、現金にかえるなどのロレックス価値の暴落がありました。しかし日本をはじめ世界中にファンを持つロレックスの世界的な購入希望者は多く、希少性のある人気の機種などは高値が続いています。
また、ロレックスの価格変動には為替も影響します。2024年4月21日時点、1ドル154円という、34年ぶりの円安の状態です。ロレックスは海外で生産されたものを日本に輸入するため、ロレックスの価格はドル-円の為替相場に影響をうけます。正規店の定価の上昇のみならず、中古市場まで上昇しています。
ロレックス投資の落とし穴
投資にはリスクがあります。
ロレックス投資にも株などと同じくリスクが存在します。
・偽物を掴んでしまう
・マイナーなモデルを購入する
・為替リスク
・転売リスク
正規店以外の店舗やインターネットで信頼のないところから購入する場合は偽物に注意が必要です。
特にオークションサイトなどで出品されているものの中には、外側はロレックスで、中身は別物ということもあります。
最低でも販売者の評価(良い評価、悪い評価とその理由)、出品されている時計の保証書の有無などは確認しましょう。
ロレックス投資で利益を期待するのであれば、人気の定番ライン、多くの人が好むデザインのものを購入することをおすすめします。
スポーツモデルで人気の高いデイトナやGMTマスターIIなどは入荷本数が少なく、希少価値が高い分、売却する際の利益も出やすいです。流通量が多いマイナーなモデルでは、売却時に購入時よりも資産価値が下回ることもあるため、人気モデルを常にチェックする必要があります。
円安だと仕入れが高いため、円高になると海外からの仕入れが安くなり、時計自体の価値が下がる可能性があります。そのため、資産として保有していた時計の売却価格が安くなり、結果資産価値が下がることにつながります。ロレックスを投資として考える以上、売却する時期を決めておく必要があります。
最後に転売のリスクです。
ロレックスの正規店では転売を禁止しています。転売が見つかったときは、今後同じ正規店からロレックスを購入できないこともありますので注意が必要です。
私は先日長らく買い求めていた人気モデル「スカイデュエラー」を購入することができました!(ロレックススカイデュエラーミントグリーンの状況は別の記事で書きます)
購入時、誓約書にサインをするのですが「転売が判明した場合は、今後商品の販売をお断りする」といった内容でした。同じ系列のオーナー店舗であれば、その系列店舗では購入できなくなる可能性があるということです。安心して近くの親しい店舗で引き続きロレックスを購入したい人は利益のためだけに売買を繰り返すことはやめたほうが良いでしょう。
ロレックスは時計自体の価値のみならず、投資としての魅力もあります。ロレックス投資は上手くいけば利益が見込める一方、リスクもあります。当記事がこれからロレックス投資をお考えの方の参考になれば幸いです。
コメント